中山道広重美術館 Hiroshige Museum of Art, Ena

過去の展覧会 2017年度

Past Exhibitions 2017

過去の展覧会 2017年

春季特別企画展「名所江戸百景-切り取られた町の風景-」

前期:2017年3月30日(木)~5月7日(日)
後期:2017年5月11日(木)~6月11日(日)

 身近な景色を斬新な構図で切り取った、歌川広重晩年の代表作である《名所江戸百景》をご覧いただきます。本作は目録を含め全120枚で構成される揃物で、題の通り江戸市中の名所があますところなく収められています。それぞれの図には、遠近感を強調したり俯瞰(ふかん)()図を用いたりと、さまざまな工夫が見られます。鮮やかな色彩も見どころの一つで、数々の華やかな図はデザイン性にも優れ、現代でも色あせることがありません。このたび《名所江戸百景》全図を、2期に分けて展示いたします。広重の絵づくりの妙をお楽しみください。

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企画展「風流の都、天下の台所-描かれた京阪の名所-」

2017年6月15日(木)~7月17日(月・祝)

 京都と大坂は、江戸と並んで日本の三大都市でした。京都は平安京以来の王城の地であり、江戸に徳川幕府が開かれ政治機能が移った後も織物・染物など工芸品の生産は盛んで、また諸宗派の本山が集まる都市として芸術・宗教の中心を担っていました。そして、大坂は地形的に水運に適していたことから日本最大の物流拠点となり、商業都市として発展しました。
 京都、大坂は同じ上方にありながら、それぞれの歴史、地理を背景に人々の気風や気質が育まれ、独特の文化が形成されました。広重の名所絵を通して活気あふれる人々の営みや魅力あふれる街の姿をご覧いただきます。


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夏休み企画展「道中の楽しみ-保永堂版東海道-」

2017年7月21日(金)~8月27日(日)

 広重最大の代表作である《東海道五拾三次之内》(保永堂版)に描かれた宿場を巡りながら、当時の人々が旅の道中の楽しみとしていた名所・名物をご覧いただきます。
 徳川家康により整備が始まった五つの街道のうち、江戸と京都を結ぶ二大幹線の一つとして慶長6年(1601)に定められた東海道。当時は約490kmの道のりを、大体2週間前後で踏破したと言います。道中では数々の難所や困難が旅人を待ち構えていましたが、しかしそればかりではありません。美しい景色や美味なる道中名物が時に旅人の疲れを癒やし、時に次の宿場を目指す活力となっていました。
 ぜひ旅人たちと心を一にして、東海道の旅をお楽しみください。

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特別展観「木曽海道六拾九次之内」

2017年8月31日(木)~10月1日(日)

 中山道広重美術館が世界に誇る《木曽海道六拾九次之内》(田中コレクション)をご覧いただく年に一度の機会です。渓斎英泉と歌川広重による揃物を全点展観します。貴重な初刷の揃いと併せ、摺り違い(色の異なる後摺)もご覧いただきます。旧蔵者田中春雄氏が長い年月をかけて収集した優品をお楽しみください。


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秋季特別企画展「浮世絵 ねこの世界展-愛されニャンコから猫又まで-」

前期:2017年10月5日(木)~11月5日(日)
後期:2016年11月9日(木)~12月10日(日)

 猫は古代から人間に身近な存在でしたが、ペットとして庶民にも広く愛されるようになったのは江戸時代に入ってからのことでした。そして、江戸っ子は猫が大好き!かわいらしい猫、ちょっと怖い猫、滑稽な猫…浮世絵にも猫たちがたくさん登場します。特に歌川国芳は無類の猫好きとして知られ、美人画や戯画などさまざまな作品に猫を描いています。
 今秋、中山道広重美術館には"猫"をテーマに春信や国芳、国貞らが腕をふるった浮世絵が大集結!本物の猫は苦手なんていう方も、絵の中のニャンコたちのユニークな表情に、思わずクスリとしてしまうはず。あなたもニャンダフル・ワールドへ遊びにきませんか?


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企画展「愛でたい富士山」

2017年12月14日(木)~2018年1月21日(日)

 江戸時代になると富士山を信仰する人々によって組織された富士講が盛んになり、富士山は浮世絵の画題としても大変人気がありました。
 広重は生涯に2度、富士山を描いた揃物を制作しています。嘉永5年(1852)頃刊行された⦅不二三十六景⦆、そして安政5年(1858)に制作され、没後に刊行された⦅冨士三十六景⦆です。どちらも江戸近郊はもちろん、全国から見える富士山の姿を捉えています。
 はるか遠くにありながらも、自分たちを見守るようにそびえる富士山は、神秘的でありながら身近な存在でもありました。広重が描いた名所絵を通して、新春の寿ぎにふさわしい“愛でたい(目出度い)”富士山をご覧ください。


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企画展「HIROSHIGE Ⅱ-二代広重の軌跡 師の背中を追って-」

2018年1月25日(木)~2月25日(日)

 歌川重宣は、初代歌川広重の門人で「二代歌川広重」として活動した浮世絵師です。二代広重は東海道や全国の名所を描いて人気を博した師の画風をよく受け継ぎ、風景画を描きました。幕末・明治という激動の時代に活躍した二代広重の作品には、浮世絵の伝統と革新を見ることができます。当館が所蔵する「諸国名所百景」を通して、知られざる二代広重の魅力に触れていただく企画展です。

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企画展「ゆる旅おじさん図譜」

2018年3月1日(木)~4月1日(日)

 歌川広重といえば、浮世絵風景画の第一人者として葛飾北斎と並び大変有名ですが、広重は決して風景画だけを世に送り出していたわけではありません。画業前半には役者絵や美人画なども手掛け、てらいのない素朴な人物をよく描きました。
 広重の風景画、特に東海道や中山道を描いた街道物にはしばしば味のある人物が登場します。彼らの見せる些細なしぐさや表情は旅の風景に彩りを添え、私たちを自然と作品の中に引き込みます。そして、魅力たっぷりの旅人たちを描き出すのは、人々を愛情深く観察する広重の眼差しなのです。本展では広重の描く旅人たちを、愛情を込めて「おじさん」と呼び、彼らの魅力を存分に味わいます。

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