中山道広重美術館 Hiroshige Museum of Art, Ena

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 当館では、広く美術に関することをテーマに毎年連続講座を開催しています。通年で一つのテーマに基づき、毎回異なる専門家の方を講師としてお招きします。皆さまもこの機会に、美術をもっと身近に感じてみませんか。

令和6(2024)年度連続講座「黄金期の浮世絵出版界」を開講いたします

 天明・寛政期(1781-1801)の約20年は、江戸町人文化の隆盛と共に美人画や役者絵などの浮世絵版画が目覚ましく発展したことから「浮世絵黄金期」と称されています。貸本屋から始まり、数々のヒット作を生み出した名プロデューサー、蔦屋重三郎(1750-97)。八頭身の理想美を追究した鳥居清長(1752-1815)と、女性の心情に迫る大首絵を手掛けた喜多川歌麿(1753-1806)。歌舞伎役者の個性を似顔で表現した勝川春章(1726?-93)と初代歌川豊国(1769-1825)。同じく役者絵で知られるも、依然として謎の多い東洲斎写楽(生没年不詳)。そして、森羅万象に挑んだ葛飾北斎(1760-1849)。本連続講座では、18世紀末を代表する版元や浮世絵師たちを各回取り上げ、華やかに展開した浮世絵黄金期への理解を深めます。

第1回 
4月13日(土曜日)
「蔦屋重三郎 江戸の文化プロデューサー」
池田 芙美 氏(サントリー美術館主任学芸員)
第2回
5月11日(土曜日)
「喜多川歌麿を味わう」
山本 ゆかり 氏(多摩美術大学講師/川崎・砂子の里資料館学芸員)
第3回
6月8日(土曜日)
「勝川春章と歌川豊国 役者絵の発展」
渡邉 晃 氏(太田記念美術館上席学芸員)
第4回
9月7日(土曜日)
「江戸のヴィーナス 鳥居清長の美人画」
田辺 昌子 氏(千葉市美術館副館長)
第5回
10月5日(土曜日)
「葛飾北斎 知られざる顔」
日野原 健司 氏(太田記念美術館主席学芸員)
第6回
11月9日(土曜日)
「東洲斎写楽研究の現状」
浅野 秀剛 氏(大和文華館館長)

日程・内容等を変更する場合がございます。
※第6回講座の日程は11月16日から11月9日へ変更となりました(1/14更新)

場 所:中山道広重美術館 3階講座室
時 間:各回午後1時30分~3時30分(予定)
受講料:4,000円(全6回)
▲連続講座受講生は、中山道広重美術館友の会一般会員の特典(展覧会の通年無料観覧や会員限定ニュースレターの送付など)が受けられます。詳しくは友の会のご案内をご覧ください。
▲当日空席が発生した場合のみ単独受講も受け付けます(1回500円、観覧料別)。

お申し込み方法

 美術館受付に備え付けの申込書に必要事項をご記入の上、受講料を添えて直接ご提出ください。お電話(0573-20-0522)やお問い合わせフォームからの仮申し込みも受け付けています。なお、定員(50名)になり次第締め切ります。

◆お申し込み・仮申し込み受付開始:令和6年(2024)3月7日(木曜日)から(開館日の午前9時30分~午後4時30分まで)