中山道広重美術館 Hiroshige Museum of Art, Ena

吉村コレクションー日常を彩る美ー

展覧会の詳細

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 吉村コレクションは、2001年に恵那市出身の吉村トシ子氏(1920-2001)より寄贈された美術品コレクションと、寄付された資金により翌年に購入した浮世絵作品とで構成されています。吉村氏の旧蔵品は日本画、洋画、工芸品など多岐にわたり、その人柄をうかがわせるような優美で柔和な作品ばかりです。また、寄付金により購入した「名所江戸百景」と「六十余州名所図会」は、歌川広重が晩年に手掛けた代表作であり、今日においても当館の主要なコレクションの一つです。本展では、吉村コレクションから選りすぐりの優品をご紹介します。吉村氏が日常的に愛で楽しんだ作品群をお楽しみください。

【お詫びと訂正】本展チラシ裏面に一部誤りがございました。
 (誤)「ジョルジョ・ルオー」→(正)「ジョルジュ・ルオー」
 (誤)「荻巣高徳」→(正)「荻須高徳」
 訂正してお詫び申し上げます。正しい内容はこちら


会 期
2024年1月25日(木曜日)から2月25日(日曜日)
休館日:毎週月曜日(2月12日 を除く)、2月13日(火)
場 所
展示室2(2階)
開館時間 午前9時30分から午後5時(入館は午後4時30分まで)
観覧料 大人520円(420円) ※(  )内は20名以上の団体料金
▲18歳以下無料
▲障がい者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名まで無料
▲毎週水曜日はフリーウエンズデー(観覧無料)
▲毎週金曜日はフリーフライデー(観覧無料)
関連イベント ■学芸員による作品ガイド
 日時:2024年2月4日(日) 午前10時30分~(30分程度)
 場所:展示室2(2階)
■美術館ボランティア幽遊会による概要説明
 日時:随時(要事前予約)


今月の陳列棚

企画展「吉村コレクションー日常を彩る美ー」より

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歌川広重「六十余州名所図会 美濃 養老ノ滝」

大判錦絵 嘉永6年(1853)8月
当館蔵(吉村コレクション)

 現在の岐阜県養老郡養老町にある、高さ30m、幅7mを誇る名瀑・養老の滝。その起源は、『続日本紀』に残されています。霊亀3年(717)、元正天皇が美濃へ行幸し、この滝を訪ねた際に「美泉以て老を養うべし」と述べられ、「養老の滝」と命名、年号を養老と改めたと伝わります。本図は、苔生す岩壁の間をまっすぐに落ちる瀑布を正面から捉えています。描線を用いずに藍のぼかしのみで表された滝は、豊かな水勢や迫力を感じさせます。