展覧会の詳細
会期 | 2019年2月28日(木曜日)から3月31日(日曜日) 休館日:毎週月曜日 、3月22日(火曜日) |
場所 | 展示室1(1階) |
開館時間 | 午前9時30分から午後5時(入館は午後4時30分まで) |
観覧料 | 大人510円(410円) ※( )内は20名以上の団体料金 ▲18歳以下無料 ▲障がい者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名まで無料 ▲毎週金曜日はフリーフライデー(観覧無料) |
庶民の間で「旅」が広がり始めたのは江戸時代中期頃のことです。世情が安定し、参勤交代の制度化により街道や宿場が整備されたことで、それまでより安全に長距離の移動ができるようになりました。特に移動が厳しく制限されていた農民や女性は、寺社参詣にかこつけて、観光や娯楽としての旅を楽しんだといいます。旅行の手引書も出版され、江戸時代後期はまさに庶民の間で旅行ブームが巻き起こった時代でした。
当時の人々にとって旅とは何だったのか、そして空前の旅行ブームに支えられ、一躍人気絵師となった広重の風景画の魅力とは。本展では広重の描いた「庶民の旅」に迫ります。
企画展「広重とめぐるⅢ 庶民だって旅がしたい!」より
今月の陳列棚
歌川広重
「伊勢名所 二見か浦の図」
大判錦絵三枚続 弘化4~嘉永4年(1847-51)
中山道広重美術館蔵(田中コレクション)
古くから日の出の名勝として知られていた二見浦。伊勢神宮ゆかりのこの地には、伊勢を目指す参詣者が禊のために立ち寄りました。本図では夫婦岩を背景に、華やかな着物をまとった女性たちが居並びます。笠を被り、すね当てを付けた彼女たちは旅の装いです。