中山道広重美術館 Hiroshige Museum of Art, Ena

浮世絵諸国探訪

展覧会の詳細

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 《六十余州名所図会》は、晩年の歌川広重が日本全国をあますところなく描いた、70図にわたる浮世絵揃物の傑作です。広重は東海道や中山道などを題材にした街道物を多く制作しましたが、《六十余州名所図会》は広重の視野が全国規模に広がった、記念碑的な作品といえます。画面を縦型に用い、大胆なトリミングを施します。さまざまな工夫を凝らし迫力ある構図で、諸国の風景が描き出されています。このたび《六十余州名所図会》を中心に、広重が描く全国津々浦々の美しい風景画をお楽しみください。


会期

2018年4月5日(木曜日)から6月10日(日曜日)
 前期:4月5日(木曜日)から5月6日(日曜日) 
 後期:5月10日(木曜日)から6月10日(日曜日)
休館日:毎週月曜日(ただし4月30日は開館)、5月7、8、9日
★ゴールデンウィーク期間中(4月28日から5月6日まで)は休まず開館

場所
展示室1、2(1、2階)
開館時間 午前9時30分から午後5時(入館は午後4時30分まで)
観覧料 大人820円(660円) ※(  )内は20名以上の団体料金
▲18歳以下無料
▲障がい者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名まで無料
▲毎週金曜日はフリーフライデー(観覧無料)


今月の陳列棚

春季特別企画展「浮世絵諸国探訪-六十余州名所図会を中心に-」より

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歌川広重
「六十余州名所図会  尾張 津嶋 天王祭り」

大判錦絵 嘉永6年(1853)7月
中山道広重美術館蔵(吉村コレクション)

 愛知県津島市の津島神社の祭りである、天王祭の様子が描かれています。天王川には5隻の船が、傘状に提灯を灯しながら漕ぎ出します。5隻の船は、それぞれ2隻の船を繋ぎ合わせ、その上に山車を載せているものです。それらの船の周辺には、屋形船などが浮かび、人々が祭りを楽しんでいる様子も見られます。画中では空が薄墨で摺られているため、夜の祭りだということがわかります。翌日の朝の祭りでは提灯に代わって屋台を組んでいました。風景の絵師・広重は、厳かな祭礼を取り上げ、尾張の特徴を描き出しました。