中山道広重美術館 Hiroshige Museum of Art, Ena

ゆる旅おじさん図譜

展覧会の詳細

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会期

2018年3月1日(木曜日)から4月1日(日曜日)
休館日:毎週月曜日、3月22日(木曜日)

場所
展示室1(1階)
開館時間 午前9時30分から午後5時(入館は午後4時30分まで)
観覧料 大人510円(410円) ※(  )内は20名以上の団体料金
▲18歳以下無料
▲障がい者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名まで無料
▲毎週金曜日はフリーフライデー(観覧無料)


 広重の風景画、特に東海道や中山道を描いた街道物にはしばしば味のある人物が登場します。彼らは作品における主役ではないかもしれません。しかし、彼らの見せる些細なしぐさや表情は旅の風景に彩りを添え、私たちを自然と作品に引き込みます。そして、魅力たっぷりの旅人たちを描き出すのは、人々を愛情深く観察する広重の眼差しなのです。
 本展では広重の描く旅人たちを愛情を込めて「おじさん」と呼び、彼らの魅力を存分に味わいたいと思います。

今月の陳列棚

企画展「ゆる旅おじさん図譜」より

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歌川広重「東海道 十 五十三次 小田原」

大判錦絵 弘化4~嘉永5年(1847-52)
中山道広重美術館蔵

 酒匂川を渡る人々と人足たちが描かれています。川越の方法はいくつかあり、画面手前側の岸からは人足に肩車されている人が、また向こう岸からは輦台と呼ばれる道具を用いて渡って来る人々が見られます。川の中ほどにはずいぶんとたくさんの人足が担ぐ輦台が。大高欄輦台とよばれる大型の輦台で、大名などが駕籠のまま渡河することができました。こちら側の岸には人足と立会人とみられる人物がじゃんけんをしています。一体何を決めているのでしょうか。