中山道広重美術館 Hiroshige Museum of Art, Ena

第40回岐阜県移動美術館 東濃ゆかりの画家たち/竪絵東海道

展覧会の詳細

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第40回岐阜県移動美術館 東濃ゆかりの画家たち
 岐阜県美術館と共催で岐阜県移動美術館展を開催します。40回目となる本展は「東濃ゆかりの画家たち」と題し、山本芳翠、熊谷守一、前田青邨たちをはじめとする東濃地区出身の画家及び東濃地区にゆかりのある画家や作家を紹介します。岐阜県美術館が所蔵する数々の作品をご堪能ください。

竪絵東海道
 広重最後の東海道シリーズである《五十三次名所図会》(通称・竪絵東海道)を全点揃いで展示いたします。広重の晩年作に多く見られる、縦長の画面に俯瞰的な構図で描かれており、「名所図会」の名にふさわしい客観的な眼差しで宿場を捉えているのが特徴です。江戸時代さながら、名所絵を眺めながら東海道の旅を味わってみませんか。


会期 2016年1月21日(木)~2月21日(日)
休館日:毎週月曜日、祝翌日(2月12日)、1月18日(月)~20日(水)は展示替えのため休館
場所
展示室1(1F)、2(2F)
開館時間 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
観覧料 大人510円(410円) ※( )内は20名以上の団体料金
高校生以下無料
▲ただし、「第40回岐阜県移動美術館 東濃ゆかりの画家たち」は無料


今月の陳列棚

企画展「第40回岐阜県移動美術館 東濃ゆかりの画家たち」より


「灯をもつ乙女」

 フランスで西洋の伝統的な絵画技法を学んできた山本芳翠は、帰国してすぐに洋画排斥の情勢に向き合うこととなります。モデルを前にした本格的なデッサンができる画塾「生巧館」を設立し、日本最初の洋画団体である明治美術会を創設するなど、日本における洋画の普及に尽力しました。明治25年(1892)、代表作《十二支》を明治美術会の展覧会に出品したその年、本作品は制作されました。

「海の浄土」

歴史人物画をライフワークとして大和絵の描法を追求していた時期の代表作で、初めての帝展入選作。幼くして平家一門と共に海底に消えた安徳天皇を題材としており、中央の童子が安徳帝、その右の尼姿の人物が二位尼(平清盛の妻、時子)でしょう。画面上部は海と楼閣が描かれ、門前には阿弥陀三尊が出迎えをするところです。「浪の下にも都のさぶらふぞ」との二位尼の言葉を参考にした構図でしょう。線描、彩色ともに丁寧で緻密な仕事が見られます。

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      山本芳翠「灯をもつ乙女」

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      林雲鳳「海の浄土」