
「広重」と呼ばれた絵師や画家が複数いたことをご存知ですか?
初代歌川広重の没後、その名跡は五代目まで受け継がれました。最初の継承者である「二代広重」こと歌川重宣は、師・初代広重の署名書体や画風を忠実に踏襲しつつ、幕末・明治の世相を反映した新たな画題や独自の表現に挑んだ浮世絵師です。一方、初代を彷彿とさせる風景描写や叙情性から、「〇〇の広重」と称される画家も現れました。
二代広重の生誕200年を記念する本展では、襲名後初の大規模シリーズ「諸国名所百景」と初代広重による「六十余州名所図会」の比較展示を通して、その魅力を再発見します。さらに、「明治の広重」こと小林清親や「昭和の広重」こと川瀬巴水の作品も紹介し、「広重」と呼ばれた絵師・画家の表現に息づく広重イズム――「広重らしさ」「広重っぽさ」の正体を探ります。
- チラシ
- 作品リスト 【前】 【後】
- 学芸員による作品解説 ※恵那市公式YouTube
| 会 期 | 2026年10月1日(木曜日)から12月6日(日曜日) 【前期】10月1日(木曜日)から11月3日(火曜日・祝日) 【後期】11月7日(土曜日)から12月6日(日曜日) ※前後期全点展示替え |
| 休館日 | 毎週月曜日(ただし10月12日、11月23日はのぞく)、10月13日(火曜日)、11月24日(火曜日)、展示替え期間(11月4日(水曜日)から6日(金曜日)) |
| 場 所 | 展示室1、2(1、2階) |
| 開館時間 | 午前9時30分から午後5時(入館は午後4時30分まで) |
| 観覧料 | 一般820円(660円) ※( )内は20名以上の団体料金 ▲18歳以下無料 ▲障がい者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名まで無料 ▲毎週水曜日はフリーウエンズデー(観覧無料) ▲毎週金曜日はフリーフライデー(観覧無料) |
| 学芸員による 作品ガイド | 日時:【前期】10月4日(日曜日) 【後期】11月15日(日曜日) 各日午前10時30分~(40分程度) 場所:展示室1、2(1、2階)※1階展示室1前集合 ▲参加無料(要観覧料) |
| その他 | 美術館ボランティア幽遊会による概要説明 日時:随時(要事前予約) |
| 協 力 | メ~テレ(名古屋テレビ放送)、名古屋市博物館 |
初代広重の後継者・二代広重に注目
文政9年(1826)に生まれた二代広重は、10代半ばで初代広重に入門し、弘化年間(1844–48)頃から「重宣」の号で画業をスタートしました。そして、師の没後、安政6年(1859)に「広重」を襲名。師の署名書体や画風を忠実に踏襲し、「広重」への需要に応えた一方で、幕末から明治にかけての激動の世相を反映し、師とは異なる画題や表現にも取り組みました。本展では、偉大な師の影に隠れがちだった二代広重の魅力をご紹介します。
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初代広重と二代広重の諸国名所絵を比較
二代広重の代表作である「諸国名所百景」は、襲名後に発表した初の大規模シリーズです。「名所江戸百景」の版元・魚屋栄吉によって企画された後継的作品であり、新たな「広重」の門出を広く世に印象付けました。本展では、二代広重による「諸国名所百景」65点と、初代広重が50代後半の円熟期に手掛けた「六十余州名所図会」42点の比較を通して、両者の類似点や相違点を検証します。








「広重イズム」の正体に迫る
「広重っぽい」「広重らしい」と感じられる表現――いわば「広重イズム」は、必ずしも初代広重の画業全体に共通する特徴ではありません。むしろ、広く知られる代表作を通して形成された「広重イメージ」に基づくものと考えられます。本展では、二代広重、小林清親、川瀬巴水の作品に見られる「広重イズム」の在処を探るとともに、後世における「広重イメージ」を掘り下げることで、初代広重の表現を見つめ直します。


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本展で紹介する「広重」
◆初代歌川広重 寛政9~安政5年(1797–1858)
◆歌川重宣:二代広重 文政9~明治2年(1826–69)
◆歌川重政:三代広重 天保13~明治27年(1842–94)
◆小林清親:明治の広重 弘化4~大正4年(1847–1915)
◆川瀬巴水:昭和の広重 明治16~昭和32年(1883–1957)
