広重が保永堂版東海道の次に手掛けた東海道揃物「東海道五拾三次」は、画中に狂歌が添えられていることから「狂歌入東海道」と通称されています。中判という小ぶりの判型ながら、透明感のある色彩と、余白を意識した構図の成す伸びやかな風景描写が魅力の作品です。本展では、狂歌入東海道を江戸から京まで全点揃いでご紹介します。
- チラシ(狂歌とめぐる広重の東海道)
- 作品リスト(狂歌とめぐる広重の東海道)
- 学芸員による作品解説(狂歌とめぐる広重の東海道)※恵那市公式YouTube
会 期 | 2025年1月23日(木曜日)から2月24日(月曜日・振休) |
休館日 | 毎週月曜日(ただし24日は開館)、2月12日(水曜日) |
場 所 | 展示室1(1階) |
開館時間 | 午前9時30分から午後5時(入館は午後4時30分まで) |
観覧料 | 一般520円(440円) ※( )内は20名以上の団体料金 ▲18歳以下無料 ▲障がい者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名まで無料 ▲毎週水曜日はフリーウエンズデー(観覧無料) ▲毎週金曜日はフリーフライデー(観覧無料) |
関連イベント | ■学芸員による作品ガイド 日時:2月2日(日曜日)午前10時30分~(30分程度) 場所:展示室1(1階) ■美術館ボランティア幽遊会による概要説明 日時:随時(要事前予約) |
狂歌入東海道の全点揃いでの展示は約10年ぶり
前回当館で狂歌入東海道を全点展示したのは2015年春。今回の企画展は、約10年ぶりに全ての作品を揃いで出陳する機会となります。
江戸の人々が熱中した浮世絵と狂歌のコラボレーション
狂歌とは、和歌の形式の中に機知や滑稽、風刺を詠み込んだ文芸です。江戸時代後期、江戸の町では狂歌が流行し、それに伴い狂歌本や狂歌摺物の制作が盛んに行われるようになりました。本展では、全ての作品解説に狂歌の読み下しと簡易訳を付すことで、当時の人々が親しんだ浮世絵と狂歌のコラボレーションを、観覧者の皆さまにもお楽しみいただきます。