中山道広重美術館 Hiroshige Museum of Art, Ena

お江戸草花デザイン集

展覧会の詳細

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 新たな季節の訪れを知らせてくれる花たちは、古くから日本人の心を癒し、人々に愛好されてきました。平安時代に入り、花や鳥をモティーフとする「花鳥画」が中国から伝わると、もとより花への関心が高かった日本の人々に容易に受け入れられました。季節を象徴するもティーフである草花の瑞々しい姿と生命力は、絵画はもちろん衣装や生活用品など、さまざまな形で表現されました。
 本展では、新規収蔵となった歌川広重の「芙蓉」をはじめとした花鳥画や、三代歌川豊国との合筆による《当盛十花撰》のお披露目と共に、当館所蔵のドームのガラス工芸なども展示します。多彩に表現された草花の姿をご覧ください。


会期
2020年6月18日(木曜日)から7月5日(日曜日)
休館日:毎週月曜日(祝日を除く)、祝日の翌日(土・日・祝日を除く)
年間案内等では7月19日(日曜日)までとなっていますが、7月6日(月曜日)から
22日(水曜日)までは空調設備の工事のため、臨時休館とさせていただくこととなりました。
あらかじめご了承ください。

場所
展示室1(1階)
開館時間 午前9時30分から午後5時(入館は午後4時30分まで)
観覧料 大人520円(420円) ※(  )内は20名以上の団体料金
▲18歳以下無料
▲障がい者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名まで無料
▲毎週金曜日はフリーフライデー(観覧無料)
関連イベント □学芸員による作品ガイド
 日時:2020年7月5日(日曜日) 午前10時30分~(30分程度)
 場所:展示室1(1階)


今月の陳列棚

企画展「お江戸草花デザイン集」より

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歌川広重「芙蓉」

中短冊版錦絵 天保14~弘化4年(1843-47)頃 当館蔵

 芙蓉は古くから観賞植物として親しまれ、浮世絵にも多く描かれています。本図は中短冊判という細長い画面を生かして植物の表情を捉えています。画面中央を貫くように真っすぐ伸びた茎からはいくつも大きな葉が生え、芙蓉の花は薄紅と紅の柔らかい色調で表されています。朝に咲いて夕方にはしぼむ一日花で、花を次々と咲かせます。上部のつぼみも今まさに咲こうとしています。植物の細部にまで気を配った、広重の温かい眼差しを感じさせます。