中山道広重美術館 Hiroshige Museum of Art, Ena

ニッポンのえんぎもの

展覧会の詳細

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 日頃何気なく口にする「縁起がいい」あるいは「縁起が悪い」という言葉。「縁起」とは、仏教用語〈因縁生起〉の略語で、仏教の真理の一つを表す言葉です。そこから、社寺の起源や沿革、由来という意味となり、また広く事物の起源、あるいは物事の吉凶の前兆をも意味します。また、「縁起物」とは、本来社寺の縁起を祝うために神社や寺院が頒布したもの。酉の市の熊手やだるまなどが有名ですが、今ではよい縁起を得られるようにと祈ったり、「ハレ」を祝ったりするためのものも、いわゆる縁起物と言っています。江戸の人々は、身の回りにあるさまざま「縁起物」を大切にしていました。皆が知っているものから、普段はあまり気にしないものまで。江戸時代の人々と一緒に、浮世絵に描かれた縁起物を探しにいきましょう。


会期 2019年12月12日(木曜日)から2020年1月19日(日)

休館日:毎週月曜日(祝日を除く)、祝日の翌日(土・日・祝日を除く)
※2019年12月25日(水)~2020年1月3日(金)は休館、1月14日(火)は翌祝日のため休館。
ただし1月13日(月・祝)は開館いたします。
〇新年1月2日(木)はお正月特別開館、観覧無料。

場所
展示室1(1階)
開館時間 午前9時30分から午後5時(入館は午後4時30分まで)
観覧料 大人510円(410円) ※(  )内は20名以上の団体料金
▲18歳以下無料
▲障がい者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名まで無料
▲毎週金曜日はフリーフライデー(観覧無料)
関連イベント □学芸員による作品ガイド
 日時:12月13日(金) 午前10時30分~(30分程度)
 場所:展示室1(1F)
□お正月特別開館
 日時:1月2日(木) 午前9時30分~午後5時
 ・観覧無料
 ・新春恒例福袋の販売開始
□解説ボランティア幽遊会による作品ガイド
 日時:随時(要事前予約)


今月の陳列棚

企画展「ニッポンのえんぎもの」より

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歌川広重
「冨士三十六景 東都駿河町」

安政5年(1858)4月 大判錦絵
中山道広重美術館蔵(田中コレクション)

 越後屋(現・三越)の紋所「丸に井桁三」が大きく染め抜かれた藍色の長暖簾が連なります。通りは正月を祝う門付芸人たちでにぎわっています。正面には烏帽子姿の万歳の太夫と才蔵、その後からは鳥追いと呼ばれる女芸人が続き、右手からは太神楽も現れました。背後にひっそりとそびえる富士山は、まるで活気に満ちた市中を見守っているかのようです。