中山道広重美術館 Hiroshige Museum of Art, Ena

うるわしき女たち-広重描く江戸美人-

展覧会の詳細

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会期 2019年6月13日(木曜日)から7月15日(月曜・祝日)

休館日:毎週月曜日 (ただし7月15日は開館)

場所
展示室1(1階)
開館時間 午前9時30分から午後5時(入館は午後4時30分まで)
観覧料 大人510円(410円) ※(  )内は20名以上の団体料金
▲18歳以下無料
▲障がい者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名まで無料
▲毎週金曜日はフリーフライデー(観覧無料)


 今や風景画の名手として名高い歌川広重。一方、若い頃は普遍的に人気のあった美人画という分野でも筆を執っており、そのジャンルで大成することを目指していたと伝わります。天保3~4年(1832-33)に刊行した《東海道五拾三次之内》が大ヒットすると美人画制作からは遠ざかっていきますが、名所絵の中に江戸の女性たちを描き出しています。広重の描く美人画は、端正で気品があり、健康的です。立ち姿を描いた作品では、衣装の細部まで手を抜いていません。
 本展覧会ではメ~テレ(名古屋テレビ放送)にご協力いただき、同社所蔵の作品も併せて展示いたします。艶やかな広重の美人画をお楽しみください。

企画展「うるわしき女たち-広重描く江戸美人-」より

今月の陳列棚

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歌川広重
「隅田堤闇夜の桜」

大判錦絵三枚続 弘化4~嘉永4年(1847-51) 
中山道広重美術館蔵(田中コレクション)

 深い闇夜に包まれた隅田川の土手を歩くのは、3人の美しい女性たち。手には提灯()や弁当包みを提げており、どうやら夜桜を楽しんでいるようです。彼女らはすらりとした極めて自然な身体つき、そして端正な顔立ちで描かれていますが、よく見ると眉や目の描き方などでそれぞれの個性を表しています。着物や帯は各々異なる文様のものを身に着けており、広重の洗練されたセンスが感じられます。叙情的な風景、そして品のある美人という広重画の特徴がよく表れた作品といえます。