中山道広重美術館 Hiroshige Museum of Art, Ena

月ひかり、花ふわり-広重描く春花秋月-

展覧会の詳細

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 日本では季節によって気候が変化し、さまざまな花が咲いては散り、雨や雪が降ります。広重は見事な観察眼で、その移ろう季節や天候の変化の一瞬を切り取り、情感豊かな風景を描き出しました。特に構図の工夫や摺り表現を駆使し、平面の紙に風や香り、光さえも表現しようとしました。
 本展では、春の花と秋の月に限らず、四季折々の自然表現に主眼を置いてご覧いただきます。 版画は平面の紙に写し出された静止画です。しかし、作品の前に立ってじっくり見つめていると、さまざまな声、草木を薙ぐ風の音や花の香りさえ感じるでしょう。あなたの五感を使って広重が描く美しい名所絵の数々をお楽しみください。


会期

2018年6月14日(木曜日)から7月16日(月曜日・祝日)
休館日:毎週月曜日

場所
展示室1(1階)
開館時間 午前9時30分から午後5時(入館は午後4時30分まで)
観覧料 大人510円(410円) ※(  )内は20名以上の団体料金
▲18歳以下無料
▲障がい者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名まで無料
▲毎週金曜日はフリーフライデー(観覧無料)


今月の陳列棚

企画展「花ふわり、月ひかり-広重描く春花秋月-」より

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歌川広重
「京都名所之内 あらし山満花」

大判錦絵 天保5年(1834)頃
中山道広重美術館蔵(田中コレクション)

 古くから桜の名所として知られる京都の嵐山。そこを流れる大堰川沿いには桜が咲き誇ります。風邪が吹きつけ花びらが舞い散る中を、二人の男性を乗せたいかだがゆったりと進みます。画面の大半を使って表現された大堰川の流れは穏やかで、会いぼかしによって白く抜き出された川面は、春の暖かな日差しに輝いているようです。