中山道広重美術館 Hiroshige Museum of Art, Ena

愛でたい富士山

展覧会の詳細

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 広重は生涯に2度、富士山を描いた揃物を制作しています。嘉永5年(1852)頃刊行された⦅不二三十六景⦆、そして安政5年(1858)に制作され、没後に刊行された⦅冨士三十六景⦆です。どちらも江戸近郊はもちろん、全国から見える富士山の姿を捉えています。
 はるか遠くにありながらも、自分たちを見守るようにそびえる富士山は、神秘的でありながら身近な存在でもありました。残念ながら、現在の東京には高層ビルが立ち並び、富士山を道端から眺めることはかないません。しかし広重が描いた名所絵を通して、新春の寿ぎにふさわしい“愛でたい(目出度い)”富士山をご覧ください。


会期

2017年12月14日(木曜日)から2018年1月21日(日曜日)
休館日:毎週月曜日(ただし1月8日は開館)、12月25日から1月3日、1月9日
    ※1月2日はお正月特別開館(この日に限り観覧無料)

場所
展示室1(1階)
開館時間 午前9時30分から午後5時(入館は午後4時30分まで)
観覧料 大人510円(410円) ※(  )内は20名以上の団体料金
▲18歳以下無料
▲障がい者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名まで無料
▲毎週金曜日はフリーフライデー(観覧無料)


今月の陳列棚

企画展「愛でたい富士山」より

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歌川広重「不二三十六景 相模大山来迎谷」

中判錦絵 嘉永5年(1852)12月
中山道広重美術館蔵

 神奈川県の中央部、丹沢山系の東南部に屹立する標高1242mの大山は、雨降山とも呼ばれ、古くから雨ごいの信仰対象とされてきました。本図はその大山の山頂付近から富士山を望みます。切り立った峡谷の間から見える白雲をまとった富士山は、どこか神秘的です。画面右には石尊社(大山阿夫利神社)の鳥居があり、そこに参拝者が一人いるのが見えます。