中山道広重美術館 Hiroshige Museum of Art, Ena

道中の楽しみ-保永堂版東海道-

展覧会の詳細

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会期 2017年7月21日(金曜日)から8月27日(日曜日)
休館日:毎週月曜日(ただし8月14日は開館)
場所
展示室1(1階)
開館時間 午前9時30分から午後5時(入館は午後4時30分まで)
観覧料 大人510円(410円) ※(  )内は20名以上の団体料金
▲18歳以下無料
▲障がい者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名まで無料


 広重の出世作にして畢生の代表作《東海道五拾三次之内》(保永堂版)に描かれた宿場を巡りながら、当時の人々が旅の道中の楽しみとしていた名所・名物をご覧いただきます。
 徳川家康により整備が始まった五つの街道のうち、江戸と京都を結ぶ二大幹線の一つとして慶長6年(1601)に定められた東海道。当時は約490kmの道のりを、大体2週間前後で踏破したと言います。道中では数々の難所や困難が旅人を待ち構えていましたが、しかしそればかりではありません。美しい景色や美味なる道中名物が時に旅人の疲れを癒やし、時に次の宿場を目指す活力となっていました。
 ぜひ旅人たちと心を一にして、東海道の旅をお楽しみください。

企画展「道中の楽しみ-保永堂版東海道-」より

今月の陳列棚

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歌川広重「東海道五拾三次之内 原 朝之冨士」

大判錦絵 天保4年(1833)頃
中山道広重美術館蔵

 雪に覆われた富士の白い山肌が朝日に照らされうっすらと赤く染まり、神々しく輝きます。原宿は東海道中最も間近に富士山を見ることができました。画面の枠を突き破るように描かれた富士山は、広重の他の東海道シリーズでもしばしば見られる表現です。さて、画中の男性にご注目。着物には広重の「ヒロ」をあしらったデザインが施されています。