展覧会の詳細
美女に役者、自然の景色や動植物――さまざまな人や物を描いた美しい作品が注目される浮世絵。しかし浮世絵は“見て”楽しむだけではなく、“使う”ものでもあったのです。 可愛いらしくおかしな戯画、子どもたちのためのおもちゃ絵、絵双六、お店の広告など、江戸末期~明治期に描かれた、楽しい浮世絵をたくさん集めました。作品からは、激動の時代、人々の生活が変化していったことを知ることができます。暮らしの中で育まれた浮世絵の豊かな世界に遊んでみませんか。
会期 | 2016年7月22日(金)~2016年8月28(日) 休館日:毎週月曜日、祝翌日(8/12(金)) |
場所 | 展示室1(1F) |
開館時間 | 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで) |
観覧料 | 大人510円(410円) ※( )内は20名以上の団体料金 ▲高校生以下無料 ▲障がい者手帳をお持ちの方はご本人に限り無料 |
今月の陳列棚
企画展「うきよえあそび」より
歌川広重
「即興かげぼしづくし まつたけ」 中判錦絵
「即興かげぼしづくし まつたけ」
障子にはきのこの影が映り、隣にはおかしな格好をした男性の姿が。広重の代表作でもある《即興かげぼしつくし》という戯画のシリーズで、宴席での影遊びを表した作品です。広げた羽織を頭から被った人の影は、障子越しに松茸の形に見えます。見事な影絵の出来栄えと、舞台裏の滑稽な人の姿が笑いを誘います。