中山道広重美術館 Hiroshige Museum of Art, Ena

古今東西美女競-描かれた女-

展覧会の詳細

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 “美人”は役者と並び、江戸浮世絵において最も主要な分野のひとつでした。浮世絵師は、人気の遊女や茶屋娘たちの姿を生き生きと描きました。
 明治になると、日本画や油絵が描かれるようになりましたが、それらも浮世絵の流れを汲み、少なからぬ影響を受けながら展開していきます。新しい時代の美術の中でも“美人”はやはり重要なものでした。描かれた時代、画材や様式は異なっていても、“美人”は芸術家にとって永遠のテーマなのです。
 版画、油絵、水彩画。中山道広重美術館では、勢揃いした美女たちが、皆さまのご来館をお待ちしています。


会期 2016年4月7日(木)~6月12日(日)
前期:2016年4月7日(木)~5月8日(日) 後期:2016年5月12日(木)~6月12日(日)
休館日:毎週月曜日
▲ゴールデンウィーク期間(4月29日~5月8日)は休まず開館いたします。
場所
展示室1、2(1、2F)
開館時間 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
観覧料 大人820円(660円) ※( )内は20名以上の団体料金
高校生以下無料


今月の陳列棚

春季特別企画展「古今東西美女競-描かれた女-」より

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左)歌川国芳「山海めてたいづゑ 十九 はやくきめたい播州高砂蛸」(メ~テレ蔵)

 《山海愛度図会》は歌川国芳による美人画の揃物です。それぞれの図に「~たい」という副題が付けられており、さまざまな仕草を見せる女性の半身像が、諸国の名物と共に描かれた大判のシリーズです。
 「はやくきめたい」と題された本図では、快活な美女がおみくじを手に、恋人を射止めようと思いを巡らせています。傍らには丸くなった猫が眠っています。背景に描かれたのは播州(現在の兵庫)の漁の様子です。

右)岸田劉生「麗子十六歳之像」(笠間日動美術館蔵)

 岸田劉生(1891-1929)は、大正・昭和期に活躍した画家です。黒田清輝に師事し、初めは印象派の影響を強く受けていましたが、やがてルネッサンスやバロックに傾倒し、堅牢な作風へと変わっていきます。劉生はこうした西洋絵画を学習すると共に、中国宋元画や浮世絵にも関心を持っていました。
 彼は愛娘・麗子を繰り返し描き、数十点もの「麗子像」を残しました。本作は最晩年の劉生が、16歳の時の麗子を表した作品です。